猫が頻繁に吐くけど、原因がわからない
下痢や便が柔らかくて体調が不安
食欲が落ちて元気がない日が続く
何が急性で何が慢性の症状なのかよくわからない
病院に行くべきか悩む
症状の見極めができるようになり、安心して対応できます
急性と慢性の胃腸炎の違いがわかり、早めの対策が取れます
飼い主として日常でできる具体的なケア方法がわかります
愛猫のストレス軽減や健康維持のポイントを理解できます
動物病院に行くべきタイミングがわかります
お家の猫さんが吐いたり下痢したりすると、気になりますよね。うちにもお腹の弱い子がいました。胃腸にやさしいフードに変えたり、サプリをあげたり、症状が強い時にはご飯を調整したり・・・いろいろ取り組みをしました。わたしもたくさん悩んだので、今回この記事を書くことにしました。猫の胃腸炎に困っている飼い主さんがいたら読んでみてくださいね。
猫の胃腸炎の種類:急性と慢性のちがい
急性胃腸炎について
急性胃腸炎は、猫が急に吐いたり下痢をしたりすることで気づくよ。大体、1〜3日で症状が落ち着く場合が多いけど、原因によって対応が変わるから、何が原因かを見極めることが大切だよ。もしも、症状が長引いたり悪化したら、早めに動物病院で診てもらうと安心だよ。
原因 | 説明 |
感染症 | ウイルスや細菌などの感染により急性の胃腸炎が発生することがあります。他の猫からや汚染された食べ物、水を通じて感染することが多いです。 |
誤食 | 食べてはいけないもの(有毒な植物、腐敗した食べ物、異物など)を誤って食べてしまうと、胃腸が刺激されて炎症を起こすことがあります。 |
食事の急な変化 | 急に新しいフードに変えたり、人間の食べ物を与えたりすることで、胃腸に負担がかかり、急性胃腸炎が起こることがあります。特に脂っこい食べ物や消化に悪いものは注意が必要です。 |
ストレス | 環境の変化(引っ越し、家族構成の変化、新しいペットの導入など)や多頭飼いによるストレスが、急性の胃腸症状を引き起こすことがあります。猫は繊細で、ちょっとした変化が胃腸に影響がでることがあります。 |
薬の副作用 | 薬の中には胃腸に刺激があり、副作用として急性の胃腸炎を引き起こすことがあります。薬の投与後に症状が現れた場合は、すぐに獣医に相談することが大切です。 |
寄生虫 | 回虫や鉤虫(こうちゅう)などの寄生虫が原因で急性の胃腸症状が出ることもあります。特に若い猫や、外で過ごすことの多い猫は寄生虫のリスクが高くなります。 |
慢性胃腸炎
慢性胃腸炎は症状が2週間以上続き、繰り返し発症することが多いです。急性とは異なり、継続的な治療や食事管理が必要になります。
慢性胃腸炎の原因 | 説明 |
アレルギー | 特定の食材や成分に対するアレルギー反応が、胃腸に負担をかけることがあります。特にタンパク質や穀物などがアレルギー源になることが多いです。 |
食事が合わない | 消化しにくい食材や栄養バランスが偏った食事が原因で、胃腸に慢性的な負担がかかり、炎症が続くことがあります。 |
消化不良 | 高齢の猫や体調の弱い猫では、消化機能が低下しやすく、胃腸の働きが悪くなることが原因になることも。 |
ストレス | 環境の変化や引っ越し、多頭飼いなどで日常的にストレスを感じている場合、胃腸の調子が悪化することがあります。猫は敏感な動物なので、ストレスが直接胃腸の不調に繋がることがよくあります。 |
感染や寄生虫 | 一部の慢性胃腸炎は、感染症や寄生虫が原因で引き起こしていることもあります。慢性的な嘔吐や下痢の原因として寄生虫が原因の場合、検査と治療が必要です。 |
自己免疫疾患や他の病気 | 免疫系の異常や他の慢性疾患が関係している場合、胃腸に慢性的な影響が出ることがあります。 |
胃腸炎の症状
症状を急性、慢性でまとめてみました。
症状 | 急性 | 慢性 |
嘔吐 | 突然の嘔吐 | 時々の嘔吐が続く |
下痢 | 時々の嘔吐が続く | 軟便が続く |
食欲不振 | あり | 継続的な食欲不振 |
体重減少 | ゆっくりとした体重減少 | |
脱水 | 脱水の可能性が高い | 軽度の脱水が見られることも |
ぼくはね、ずっと下痢が続いたことがあるんだ。
もともとお腹が緩い方だったからお母さんはいつものサプリを飲ませてくれたり、ご飯の量をちょっと調整したんだけど、治らなかったんだ。そしたら、体重も減ってきて、病院に行ったんだ。ジアルジアっていう寄生虫に感染したことが分って、苦い薬を飲んだらすぐ治ったよ。ずっと、お家の中で生活していたのにどこで感染しちゃったのかな~、不思議だな~。
お家でのケア
食事管理
猫の体調をよく観察しながら、無理なく優しい食事を続けてあげることが大切です。
どんな食事がいいの? | 説明 |
消化に良い食事を選ぶ | ウェットフード:水分が多く、ドライフードに比べて消化しやすいので、胃腸に優しいです。消化しやすい素材を使ったウェットフードを選ぶと安心です。 消化に良いタンパク質:ささみや白身魚、茹でた鶏肉など、脂肪が少なく消化しやすいタンパク質が良いでしょう。 |
少量ずつこまめに与える | 一度にたくさん食べると胃腸に負担がかかるため、少量を数回に分けて与えるのが理想的です。特に胃腸炎の時は、少しずつ様子を見ながら与えるようにしましょう。 |
温かい食事で消化を助ける | 食べ物が冷たいと胃腸が刺激を受けるため、少し温めた食事を与えると良いです。においが立つので、食欲を引き出す効果もあります。ただ、熱すぎないように気をつけてくださいね。 |
水分補給をしっかりと | 胃腸炎で下痢や嘔吐が続くと脱水になることがあります。ウェットフードの他に、低ナトリウムのスープや少量のぬるま湯を加えると、水分補給もできます。 |
少しずつ通常の食事に戻す | 症状が落ち着いてきたら、徐々に通常の食事に戻していきます。急にいつもの食事に戻すと胃腸に負担がかかるので、少しずつ量を増やすと良いです。 |
猫ちゃんが胃腸炎の場合、絶食させるかどうかは注意が必要です。猫は絶食に弱い動物で、長期間食べないと「肝リピドーシス」という肝臓の病気になるリスクが高まるんだよ。絶食させるかどうかは獣医さんに聞いてね。
水分補給
脱水を防ぐために、ウェットフードや水分補給用のスープを取り入れましょう。飲水量をチェックし、水をあまり飲まない場合はフードに水を足す工夫もおすすめです。
お腹をマッサージ
胃腸の動きをサポートするためのマッサージも効果があります。優しくお腹を撫でることで、猫もリラックスしやすくなります。症状が軽い場合、十分な休息とリラックス環境を整えることも効果的だよ。
アニマルレイキによるリラックスケア
アニマルレイキは猫さんに優しく手を当てるだけの自然療法です。猫さんの自然治癒力を引き出し、リラックスを助ける優しいケアです。胃腸炎で弱っている猫ちゃんには、定期的にレイキの時間を作って、心身ともに落ち着けるようサポートしてあげるのも良いでしょう。
この間ね、おいしいご飯をもらったら、おかわりしすぎて、食べ過ぎちゃって、気持ち悪くなって何度も胃液を吐いたの。お母さんがアニマルレイキをやってくれたんだ。そしたら、気持悪いのが治って、ご飯が食べられるようになったんだ。
病院での治療
どんな時に病院に行ったらいいの?
こんな症状がある時は獣医さんに診てもらってね!
✅嘔吐や下痢が 1日以上続く場合
胃腸炎の軽い症状なら一時的なこともありますが、嘔吐や下痢が1日以上続くと体に負担がかかります。特に食欲や元気がない場合は早めの受診が安心です。
✅何度も吐く場合
嘔吐の回数が多い場合、脱水症状や体力の低下につながりやすいため、動物病院で診てもらうのがおすすめです。
✅下痢や嘔吐に血が混じっている場合
血が混ざっている場合は、炎症が強かったり、他の原因が考えられるため、できるだけ早く受診してください。
✅食欲や水分補給が極端に減っている場合
食事を取らない、水をほとんど飲まない場合、体力が落ちやすく、回復に時間がかかることがあります。脱水のリスクもあるので、早めに診察を受けると安心です。
✅元気がなく、動かない場合
胃腸炎の症状があるとき、いつもよりも動きが少なく、じっとしていることが多い場合も要注意です。特に、触っても反応が鈍いときはすぐに受診しましょう。
急性胃腸炎の治療
急性胃腸炎のときはこんな治療するよ。
水分補給(点滴や注射) | 急性胃腸炎の時、嘔吐や下痢で体が脱水になりやすいため、水分補給は大切です。病院では、皮下点滴や静脈注射で水分と電解質を補うことが一般的です。 |
薬の投与 | 吐き気止めや下痢止めの薬が処方されることがあります。これにより、猫ちゃんが吐いたり下痢をするのが抑えられ、体が楽になります。また、抗生剤が必要な場合は感染症を防ぐために使われますが、獣医さんが猫の状態に応じて判断してくれます。 |
消化に優しい食事指導 | 胃腸に負担がかからないように、消化しやすい食事に切り替えることが勧められます。具体的には、脂肪分の少ないウェットフードや、場合によっては獣医さんから専用の療法食が提供されることもあります。 |
慢性胃腸炎の治療
慢性胃腸炎は、長期的な管理が必要ですが、猫ちゃんの様子をよく見ながら治療を続けることで、少しずつ体調が安定していきます。飼い主さんのサポートが大切です。
食事療法 | アレルギー対策:特定の食材にアレルギーがある場合、アレルゲンを含まない食事に切り替えることが効果的です。獣医さんから専用の低アレルギー性フードを紹介されることもあります。 消化に優しいフード:低脂肪・高タンパクの食事に変更し、胃腸の負担を軽減します。食事を小分けにして少量ずつ与えることで、胃腸に負担がかからないようにします。 |
薬の使用 | 抗炎症剤や消化を助ける酵素、胃腸の動きをサポートする薬が処方されることがあります。これにより、炎症を抑え、消化をスムーズにすることで症状を緩和します。 プロバイオティクス:腸内のバランスを整えるために、善玉菌のサプリメントを使うこともあります。これにより、腸内環境が改善され、症状が落ち着きやすくなります。 |
定期的な診察と検査 | 慢性胃腸炎の場合、定期的に診察や検査を受けて、症状が悪化していないか確認することが重要です。血液検査や便の検査で、体内のバランスや腸の状態をチェックします。 |
胃腸炎の予防は?
消化にやさしい食事
ウェットフードは水分補給にも役立つのでおすすめです。また、消化しやすい食材(ささみや白身魚など)を使い、胃腸に負担をかけない食事にすることもいいですね。
少量ずつ、回数を分けてあげることで、胃腸への負担が軽減されます。
ドライフードをお湯にふやかすのもいいかも。
ぼくはお腹が痛い時、これをよく食べていたんだ。好きだったよ。
水分補給をしっかり行う
下痢や嘔吐があると脱水になりやすいため、十分な水分補給を心がけましょう。水を飲む量が少ない場合は、食事にぬるま湯や水分補給用のスープを混ぜると良いです。
ストレスの少ない環境づくり
静かで安心できる場所を用意し、猫ちゃんがゆっくり休める環境を整えてあげましょう。新しいペットや大きな音があるとストレスになるため、できるだけリラックスできる空間を作ることが大切で~す。
体調の変化をよく観察する
嘔吐や下痢の頻度、食欲、水分摂取量など、普段と違う様子がないか注意深く観察しましょう。もし症状が続く、または悪化する場合は、早めに獣医さんに相談してくださいね。
アニマルレイキでリラックスをサポート
アニマルレイキは猫さんに優しく手を当てるだけの手当療法です。猫さんの自然治癒力を引き出すことができます。
まとめ
・下痢や嘔吐などの症状が1日以上続く場合は動物病院に受診しましょう
・胃腸にやさしい食事(ウエットフードや低脂肪・高たんぱくのフード)にしましょう
・水分摂取を心がけましょう
・ストレス解消しましょう
今すぐ、アニマルレイキで癒すことで猫ちゃんのストレスを軽減し、猫ちゃんの自然治癒力をアップしよう
アニマルレイキをすると、猫ちゃんのストレスレベルが下がり、リラックスをするリズムをつくることができます。
継続してアニマルレイキをすることで、猫ちゃんの自己治癒力をUPし、病気の予防にもつながります。
アニマルレイキは、愛をこめて撫でるだけで猫ちゃんとの信頼関係も深まり、健康にもなる自然治癒力活性化メソッドです。
アニマルレイキについてステップメールで学ぼう
アニマルレイキがあれば、ねこちゃんとの信頼関係が増し、お互いにリラックスします。心も体もストレスが緩和され、治療の効果も出やすいです。
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この記事の監修者
獣医師:福井利恵
日本獣医生命科学大学 1999年卒業
アニマルレイキ協会の代表理事
愛をこめてなでるだけ自然治癒力活性化メソッド「アニマルレイキ®︎」の創始者
動物と人の最高の関係を築くために、アニマルレイキワークショップを開催
多くの飼い主とそのペットたちがより豊かな生活を送る手助けをしています。